Kanye West(カニエ・ウェスト)の妻 Kim Kardashian(キム・カーダシアン)が、矯正下着ブランド〈Kimono(キモノ)〉のローンチを発表。しかし、この命名に対して、日本の伝統的な文化である“着物”への侮辱と批難が殺到しています。
Kim KはSNSに「昨年から計画してきたプロジェクトを遂に発表できる日が来ました。私は15年間、このことに情熱を注いできたんです」と、自身の想いを具現化できたことへ対する喜びのコメントを投稿。〈Kimono〉は多様性をテーマに、さまざまの肌のトーンにあわせて、全9色の矯正下着ブランドを用意。また、サイズもXXSから4XLまでとレンジを持たせ、人種や体型を問わずに好みの一着が見つかると賛辞の声が挙がっています。
This is a new approach to shapewear: Offering real solutions in 9 shades and sizes XXS-4XL, @kimonobody celebrates and enhances the shape and curves of women. Each piece is designed with soft yet supportive fabrics for everyone to feel their most confident. #KimonoBody pic.twitter.com/Cr81BqiLT4
— Kim Kardashian West (@KimKardashian) June 25, 2019
コンセプトは確かに素晴らしいがブランド名が問題です。
〈Kimono〉と聞いてまず思い浮かぶのが、和服の代名詞である“着物”。
これに対して「すごく悲しいです。私たち日本人が知っている“着物”とは全く異なります。着物は日本の伝統的な衣服であり、私たちはこの歴史と文化を誇りに思っています。こんなこと言いたくはないのですが、この命名を単純な無知と感じてしまいます」
「日本の文化をぶち壊してくれたな!!! 私たちの文化は、あなたの遊び道具ではない」
「着物は下着ではない」など、由緒正しき日本の伝統への礼に欠けていると厳しいバッシングが増え続けています。
しかも、Kimは〈Kimono〉というブランド名の商標登録を申請しているとされており、それにより批難がさらに加速してしまいました。
大炎上中のKim Kardashianであるが、本件に対してようやくコメントが!
『The New York Times(ニューヨーク・タイムズ)』の取材に対し、日本の伝統的な着物を侮辱する意図はないと説明。
「日本文化における着物の重要性を理解していますし深い敬意を持っています」と述べる一方、ブランド名を変更する予定はなく、商標登録の承認が降りるのを待っているという事。
また、商標を取得すれば、その単語の使用に制限を受けるべきではないという旨の考えを明らかにしました。
そこで黙っていないのが京都市!
言わずと知れた日本文化の中心地である京都市長の門川氏からKimへ向けられた文書は、現在京都市の公式Webサイト上にて日本語版と英語版が掲載中。
その文書内において京都市は、着物は「伝統的な民族衣装であり、暮らしの中で大切に受け継がれ、発展してきた文化」であり、「日本人の美意識や精神性、価値観の象徴」でもあるとし、その名称を「私的に独占すべきものではない」とブランド名の再考をKimに要求。
最後は「私たちの強い思いを御理解いただくためにも、きものをはじめあらゆる日本の文化を守り育ててきた京都にお越しいただき、きもの文化の神髄に触れていただければ幸いです」と締めくくられています。
遂にブランド名変更か!?
公式ツイッター上にてブランド名を変えて新しく立ち上げると発言!
My brands and products are built with inclusivity and diversity at their core and after careful thought and consideration, I will be launching my Solutionwear brand under a new name. I will be in touch soon. Thank you for your understanding and support always.
— Kim Kardashian West (@KimKardashian) July 1, 2019
日本人として着物『Kimono』の名詞がこれほど世界に認識されて、議題に上がっているのは嬉しく思います。
無関係と割り切って考えるか、着物の存在を侵略していると考えるか、
日本人としてのアイデンティティはどちらなのでしょうか?